子どもの運動嫌いや運動神経が悪い子どもの苦手意識は、親子で克服しましょう。なぜ子どもの運動神経が悪いのか、運動神経は親の運動神経が遺伝するのか、子どもの運動嫌いはちょっとしたコツで直せる?!
運動神経は遺伝するのか
子どもの運動嫌いは運動神経に関係あるのでしょうか?運動神経が遺伝するものなのか、気になるところです。
人間のからだの中で、運動ができるようになるコツをインプットするの場所は小脳です。小脳が記憶してしまえば特別意識をしなくてもできるようになるといいます。
親子揃って一流プレイヤーの人もいますが、そのことに遺伝は関係ありません。スポーツをする環境が整っているからです。
子どもは一流選手と呼ばれる親から指導を受ける事ができます。アスリートを育てた指導者から指導を受けやすい環境です。遺伝するというよりは、その経験や運動の上達するコツを記憶する小脳が影響しているようです。
子どもの苦手意識を取り除こう
どうしても、子どもは自分の思い通りにできないと運動に対して苦手意識が出てきてしまうことから、子どもの運動嫌いのきっかけになってしまいます。
運動神経は生まれつきではないという事がわかっています。子ども自信が自分で運動が苦手と思い込んで、運動が嫌いと思ってしまっているのは、まだ運動神経が十分に育ってないからと言えます。
しかし、最近の子ども達は小さい時からゲームなどで遊ぶ事が多くなり、外で遊ぶ機会が少なくなった為に運動不足になりがちです。周りの友達がゲームをやっていると、外で遊ぶことよりも室内でゲームをやる事に魅力を感じてしまうのはしょうがありません。
今は昔のようにどこでも外遊びができる環境ではありません。学校のグラウンドや公園など限られた場所になっています。道路の交通量も増えてきていて、安全性を考えて、親も子どもだけで積極的に外で遊ぶように言わなくなりました。
しかし、外遊びをしないと運動不足になりがちになってしまい、筋肉がつかなくなります。
筋肉がつかないとうまく伝達する事ができなくなり、動きがチグハグになってしまったりします。
このようにおぼつかない感覚があると子どもの運動嫌いにつながってしまうとも考えられます。運動はただ見ているだけでは上達しません。最初から上手くできるのは希でなんでも経験が大切です。
自分の子どもが今どれくらいの事ができるのか知るようにして、何が苦手なのかも理解するようにしましょう。子どもの運動嫌いは具体的にはどのような運動が苦手なのか、「走るのは得意だけれど鉄棒は苦手みたい」など知る事が大切です。
そして、子どもの運動嫌いを克服するコツは、できるところは褒めて、子どもに自信を付けさせる事が大切です。「頑張っているね」と一生懸命にやっている事を褒めるようにしましょう。できるようになった過程が大切です。
子どもが運動嫌いになる前に運動神経を効率よく伸ばすコツは、焦らずに責めないように叱らない事です。子ども自身が、「運動は楽しい」「体を動かすと気持ちいい」と思える環境を整えることから始めてみましょう。
親が子どもと一緒に楽しそうに体を動かしたり、笑いながら一緒に運動すると子どもは体を動かす事は楽しいと感じます。
子どもと一緒に遊ぼう
子どもを運動嫌いにさせないためには、幼児期から運動させてあげることが一番の近道です。幼児期に運動するは身体を動かして遊ぶ事で、運動する事は楽しいと感じることが大切です。
そして、自分の好きな人と遊ぶと楽しいと感じる時期です。童心に戻って、思い切り一緒に遊んで下さい。昔ながらの遊びには、意外と全身を動かすものが多いです。
鬼ごっこやかくれんぼ、だるまさんが転んだやケンケンパなど小さな子どもでもできる簡単な遊びで十分です。
また、おもちゃの片付けをするときに、「ヨーイ、ドン!」と競争するなど日常的な動きの中でも身体を動かすように習慣づけると子どもの運動嫌いの心配もなくなります。
共演している嫌いなもの
子どもの運動嫌いはいつ頃からはじまるのでしょうか?運動が嫌いという子どもにいつ運動が嫌いになったのと聞くと、多くの子どもが保育園や幼稚園または小学校の時に運動が嫌いになった、と答える傾向にあります。
何故嫌いになったのと聞くと、跳び箱が跳べなかった、逆上がりが出来なかった、縄跳びが出来なかったと、同じ物が子どもの運動嫌いのきっかけになっていることがみえてきます。
運動神経抜群の子が必ず同じクラスに1人や2人はいるものです。
そして、子どもの遊び友達の中にもできる子はいます。ここで大切なことは、家に帰って子どもの前で「○○君はもう逆上がりできるのね」とお友達と比較するのは控えておくことです。
自分の子どもにも頑張ってほしい気持ちからつい比較してしまいがちですが比べることは禁物です。
また、できないからと言って「逆上がりができるまでは〇〇」と約束をすることで、逆上がりはできるようになっても、運動は辛いだけどいう印象になってしまう為に逆効果になってしまいます。
他の運動に対しても運動嫌いになってしまいますので気を付けておきたいポイントです。
スモールステップとは
大人でも得意なことはやる気が出るので頑張れますが、苦手なことを克服しようとするとかなりのエネルギーが必要です。泳げない子がいきなり泳げるようにはなりません。徐々にできる目標を定めていって、最終的に泳げるようになります。
特定のスポーツだけを強制的にさせると、バランス感覚が養われないどころか、「運動なんて嫌い、やりたくない!」なんてメンタル面でも逆効果になります。外でもお家でも、親御さんといっしょになって遊びながら成長していければ良いですね。
まとめ
子どもの運動嫌いについて書いてきました。本人が嫌いと思っていても、うまく運動をする事の楽しみを教えて、自信をつけてあげることで子どもの運動嫌いは変わっていくことができます。子どもの運動嫌いは親のちょっとした気遣いで変えることができます。