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体力がない子供が増えているその原因とは?

投稿日:2018年2月23日 更新日:

画像元:pakutaso.com

「体力のない子どもが増えている」子育てをしている方なら、このような言葉を聞いたことがある方が多いのではないでしょうか?知ってはいるものの、体力のない子どもが減っている原因や対策について考えている方は少ないと思います。ここでは体力がない子どもが増えている原因を考えていき、親である私たちが、子どもが運動やスポーツをするきっかけを作るためにできることを考えていきたいと思います。

1.子どもの体力の現状

文部科学省が昭和39年から行っている「体力・運動能力調査」で、昭和60年ごろから現在まで15年にわたり子どもの体力の低下傾向が続いています。親の世代である30年前と比較すると、ほとんどのテスト項目(握力・上体起こし・長座体前屈)で子ども世代が親世代を下回るという結果が出ています。その結果に付随してか、運動やスポーツなどを行っている子どもが減少してます。
しかし、身長や体重などの体格は子ども世代が親世代を上回っています。子どもの体格は大きくなっているものの、体力が低下しているという結果は目を背けることができない問題が起きています。

2.体力低下の原因

体力低下の大きな原因として「生活習慣」が考えられます。大きく「食事・運動・休養と睡眠」の3つが考えられます。

1.「食事」

朝食を食べない、動物性の脂肪分や糖分の摂り過ぎなど、食生活のバランスが崩れている問題があります。1日3食バランスのよい食事を食べ、塩分の量を考えること。間食の種類や量を考えることが大切ですが、それができていな子どもが増えているという現実があります。

2.「運動」

都市化で遊ぶ場所が減り、スポーツをする場所が減っています。少子化に伴い、兄弟姉妹が減り、平日の放課後は習い事で、時間がなくなり遊べる人もいなくなっているのです。少ない人数では外遊びをするのが難しいため、室内での遊びを好む子どもが増えています。時間と遊ぶ場所、仲間3つの減少が運動の機会の減少に繋がっていると考えられます。

3.「休養と睡眠」

深夜のテレビ番組、24時間営業のコンビニやファミリーレストランなどで、夜型の生活にシフトしている人が増えています。NHK放送文化研究所が行っている「国民生活時間調査」によれば、昭和40年から平成12年までの35年間で、平日の睡眠時間が小学生で39分、中学生で46分、高校生で56分短くなっているという結果が出ています。親である大人が深夜に活動している結果、子どもの睡眠時間が減っているという可能性が考えられます。

今回は「食事・運動・休養と睡眠」の3つのカテゴリーから「運動(スポーツ)」について考えてみたいと思います。

画像元:pakutaso.com

何故スポーツをする機会が減ったのか

子どもがスポーツをする機会が減った理由として3つ考えられます。

1.「気軽にスポーツのできる場所の減少」

スポーツのクラブチームなどが使用する施設や、県や市などの施設は整備が進んでいます。しかし、子どもたちが気軽に遊べる広場や公園などの場所は年々減っています。都市化や道路舗装などで環境が整備され、親の世代にあった広場や公園などが年々減少しているのです。子どもがふとした時に遊ぶことができる、場所がないため気軽にスポーツができないという現実があります。

2.「遊び仲間の減少」

少子化により子どもや兄弟姉妹の減少し、習い事をする子どもが増えています。平日の学校が終わった放課後に、塾やスクールなどでスポーツをする時間がない。一緒にスポーツする仲間がいないという状況が見られます。スポーツを一緒にできる友達や兄弟姉妹がいないため、仲間とスポーツができません。スポーツは複数で楽しむものが多く、1人では継続してスポーツを続けることが難しいのです。

3.「室内遊びの充実」

パソコンやスマートフォンなどの電子機器の発展により室内で気軽にゲームをする、動画を観るなど、室内での遊びが充実しました。最近は、自分のスマートフォンを持っている子どもが増えています。それに伴い、子どもが自分の持っているスマートフォンやゲーム機器での室内での遊びを好むようになり、スポーツをする機会が減っていると考えられます。

スポーツをするきっかけを作るために、私たち大人ができること

国が体力づくりに動いても、一気に変わるということはありません。いきなり体力をつけるために子どもにスポーツをさせようと思うのは中々厳しいのが現実です。まず、ご家庭で自動車での移動を減らし、子どもと一緒に歩いて移動する機会を増やすのが第一歩なのではないでしょうか。
またキャッチボールや散歩など、仕事や家事のすきま時間に子どもとスポーツをする時間を作ることで、子どもに身体を動かすことやスポーツをすることの楽しさを伝えることができるかもしれません。
そしてスポーツをやりたいという気持ちを芽生えさせること、運動の習慣を付ける手伝いをすることが大人である私たちにできることではないでしょうか?

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