3歳ごろになると、子どもの習い事について考え始めるご家庭が増え、実際に4歳になるころには7割ものご家庭が、習い事を始めるようですね。
幼稚園や保育園などに通っている場合には、お友達の習い事などにも影響されやすく、同じ習い事をしてみたいと言ってくる子もいますよね。
もし、お子さんが習い事を始めたいと言ってきたときに親としてどのように接するのがよいのでしょうか?
子どもの成長や将来に向けて気になる習い事ですが、今回は子どもが習い事を始める際に親として注意しておかなければならないことをご説明していきますね。
子どもの習い事はやりたい気持ちを大切に
幼年期には興味がいろんなものに移りやすく、本当にその習い事をさせてあげたほうがいいのかと悩まれるケースもあると思います。
また、途中で辞めたい、行きたくないなど習い事が続かない場合も多くありますよね。
しかし、お子さんが何かをやりたいと言ってきてくれた場合には、まずは「やりたい」と言ってくれたことを褒めてあげることがよいでしょう。
もちろん家庭の事情によってできない場合もあるかもしれませんが、その時にはきちんと理由を説明してあげることも大切です。
習い事は体験することで、日常では学ぶことができない多くの物を学べる機会も作れます。
もしその習い事が続かなかった場合には、どうして続かなかったかを親子や夫婦で考え、次に活かす事も必要ですね。
3つの点に注意してヒアリングをしっかりとすることが大切
子どもが何かやりたいと言ってきてくれた場合には、どうしてやりたいのかをしっかりヒアリングしてあげることが大切です。
特に幼少期では、周囲に流されていることも少なくないので子どものやりたい気持ちを明確化させてあげることが大事です。
方法としては、
➀「やりたくなったきっかけ」
➁「習い事を続けるとどうなる」
③「習い事をするデメリット」
の3つを伝えてあげることが大切です。
特に習い事には時間の制約がつきものですが、幼い子どもはそこまで考えが及ばないこともありますよね。
そのあたりのデメリットもあることをきちんと伝えたうえで、習い事をやりたい気持ちが変わらないかを確認するようにしましょう。
その上で、体験する機会を設けて実際に子どもがやりたかった事かどうかを子どもと相談していくことが、親子の成長や信頼関係の構築に繋がります。
やってはいけないNG行動
親御さんで習い事に対してよくあるNGな行動としては、自分が経験できなかったことをさせたい、代わりに成し遂げてほしいといった行動が挙げられます。
中には、その習い事が共通の目的としてうまくいくケースもありますが、気持ちを共有できていない場合には親のエゴとして、子どもがしんどくなってしまうこともあるので配慮が必要です。
同じように子どもが習い事を途中で行きたくないとなってしまった場合にも、怒るのはNGで、子どもを応援する姿勢を分かりやすく伝えてあげるようにしましょう。
習い事を「共通の課題」と捉えることでNG行動の減少や子どもの自己決定を促すことができますね。(参照1)
アクティブ・ラーニングを重要視しよう
アクティブ・ラーニングをご存知でしょうか?
この概念を親御さんが知っておくことはとても重要です。
アクティブ・ラーニングとは生徒が受動的に学ぶのではなく、能動的に学ぶ授業を行う方法です。(参照2)
分かりやすく言い換えると「受け身ではなく自分で考えて学んでいく」ということで、親や教師はその姿勢を助けてあげる環境作りが必要です。
最近、自分で考え問題解決への行動ができる子が少ないなどの意見も多く、この考えは非常に重要視されている考えの一つです。
アクティブ・ラーニングは中高生や大学生というイメージがあるかもしれませんが、考え方は幼少期においても同様で、中には幼稚園などでも取り入れられています。(参照3)
習い事でも、本人が受け身で学ぶのではなく主体的に取り組めるように親が関わり、習い事の教室と連携することで子どもの成長にもいい影響を与えることができるのではないでしょうか。
まとめ
子どもが初めて習い事をしたいと言ってきたときには、その子の気持ちを大切にしてしっかりと意見を聞いてあげることが大事です。
また子どもでは、分からないことばかりの為しっかりと親御さんからも説明をしてあげることが大事です。
習い事に関しては子どもの気持ちを尊重し、自己決定できるような応援の仕方をするように心掛け、決して頭ごなしに怒ったり、押し付けたりするようなことがないように気を付けましょう。
親御さんもアクティブ・ラーニングについて知っておくことは、習い事や学校、幼稚園や保育園などを通して子どもの成長にも役立つので、ぜひこの機会に調べてみてはいかがでしょうか。
(参照1)「オリンピック選手にしたい」は親のエゴ!? 習い事の押し付けがもたらす悲劇とは?(FQ JAPAN)