キレやすい子どもやひきこもり、いじめなど子どもにまつわる問題が年々増えています。現代社会では私達が思う以上に、子ども達はたくさんのストレスにさらされて生きています。
そんなストレスにも負けない子どもの強い心を育てるために、私達親は一体どんなことが出来るでしょうか。
そもそも強い心って?キーワードは子どもの「自立」
何かトラブルや困難にぶつかった場合、あなたならどうしますか?自分で問題の原因や背景を考える、解決策を考える、行動してみるといった一連の流れを無意識に行っているのではないでしょうか。
実はこのように問題にぶつかった時に、無理だとすぐ諦めてしまう子、何をしたら良いかわからず指示を待っているだけの子が最近非常に増えています。
「自分で考えて自分で行動できる」という「自立」した子どもは、困難に直面しても諦めることなく、自分の力で立ち直る力を秘めています。「自立」した子どもを育てることが、子どもの強い心を育てる重要な鍵となるのです。
しっかりとした親子関係を築く
しかし、自立した子どもを育てるには、「自分でしなさい!」と何事も子どもを突き放せば良いというわけではありません。
子どもは安心できる、信頼出来る人がいて、さらにその人が見てくれているという安心できる環境の中で初めて自分で「やってみよう!」とするのです。強制的に何かをやらされるのと、自分でやろうとすることは全く別物です。
自立した子どもを育てるには、日頃から丁寧に子どもの気持ちに寄り添い、 必要な時には子どもがしっかりと甘えられるしっかりとした親子関係を築くことが大切です。
子どもの「やってみよう」を応援する!
自分でしようとしない子どもや、指示がないと動けない子ども。実はそういう自立出来ていない子どもの原因は、小さな頃からの親の関わり方にあることがあります。
例えば、洋服の着脱や出掛ける準備をする際、子どもがやってみようとした時に先回りして大人がしてしまったり、上手く出来ないとすぐに口を出してしまったり。
そんな経験はありませんか?確かに赤ちゃんの頃はそれで良かったのですが、子どもが大きくなっても親が全てするというのは、実は子どものやってみようとする機会を親が奪っていることになります。
子どもが上手く出来ない時もぐっと我慢です。子どものやってみようとする姿を認めて、まずは5秒待ってみてください。子どもなりにどうしたら良いか考えて、一生懸命取り組んでいる姿に気付くでしょう。
子どもが何かにやってみようとしている時は、自立を促し強い心を育てるチャンス!大人がすぐに手伝うのではなく、ゆったりとした気持ちで応援してあげましょう。
スポーツで心も体もたくましく!
強い心をもつ自立した子どもを育てるのにぜひおすすめしたいのが、やはり子どもスポーツ!「自分で考えて自分で行動する力」というのは、経験を通して学ぶことができます。
子どもスポーツというのは、少し難しいことに挑戦し出来るようになるという経験の繰り返しです。
小さな子どもでも「出来た!」とわかりやすく実感できるのも魅力です。子どもスポーツを通して、難しいことも諦めない力、困難に直面しても立ち直ろうとする力を身につけることができます。
例えば、小さな子どもにおすすめなのが、鉄棒。初めはぶら下がったりすることから始め、腕の力がついてきたら前回りに挑戦してみましょう。難しければ、まずは大人が体を支えてあげて回る感覚を体で覚えるところから始めます。
体が回転する感覚というのは、子どもにとっては今まで経験したことのない新しい感覚です。始めは怖がる子もいるかもしれませんが、大人がしっかりと支え補助してあげてください。
繰り返す中で動きに徐々に慣れ、体を丸めると回りやすい、手首を回すという小さなコツを子どもは自然と身に付けていきます。大人の補助なく一人で出来るようになったら大いに褒めてあげましょう。
「出来た!」という達成感を味わうことで、自信につながるだけでなく「また挑戦してみよう!」と新たなモチベーションに繋がります。前回りが出来るようになったら、お子さんの様子に合わせて足掛け回りや逆上がりに挑戦するのも良いですね。
小さなお子さんには鉄棒を挙げましたが、お子さんの年齢や興味に応じて、自転車やブレイブボード/リップスティックなど子どもが達成感を感じられるスポーツは他にもたくさんあります。
子どもの体だけでなく心もたくましくしてくれる子どもスポーツ!お子さんとの暮らしの中で上手く取り入れていけると良いですね。
まとめ
このように子どもの強い心をつくるために大切にしたいのが、自分で考えて自分で行動するという「自立」の力。日頃のお子さんとの関わり方や言葉掛けに注意するといった小さなことから始めても構いません。
子どもスポーツを取り入れて、自立を促す経験をたくさんさせてあげるのも良いでしょう。強い心を作ると言ってもちろん一朝一夕で出来るわけではありません。私達親は長い目で見て、小さなことから一歩ずつ子どもの「自立」を応援していきたいものです。