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子どもの運動音痴って原因があるの?

投稿日:2018年10月24日 更新日:

「うちの子、もしかして運動音痴?」と感じたこと、ありませんか?
運動会や学芸会などで、集団運動からちょっとずれていたり、みんなより動きがワンテンポ遅かったりする我が子を見ると、子供の運動音痴について誰しも少し不安を感じるものですよね。
子供が毎日元気に過ごしてくれることが一番ですが、運動音痴だと学校生活で困ることもあるんじゃないかと心配になるのも親心です。
ここでは、子供の運動音痴について考えていきたいと思います。

子供の運動音痴は遺伝するの?

運動神経や音楽・絵の才能などは、よく親から遺伝だといわれることがあります。
両親もしくは親のどちらかにスポーツ万能だと、子供も運動が得意というイメージがあるかもしれません。
世界で活躍するようなアスリートたちの中にも、両親が国体選手だったりオリンピアンだったりする人が少なくありません。

運動神経の良さと遺伝子に関する研究は世界中で行われています。
近年の研究では、遺伝によって運動神経が良い子が生まれるというよりも遺伝によって身体能力が高い子が生まれ、結果的にスポーツ分野で活躍しやすくなるということに注目が集まっています。

例えば、「エリスロポエチン(EPO)受容体」という遺伝子があります。
EPOは赤血球の産生を促進するホルモンで、EPO受容体と結びついて作用し、赤血球の産生を促す働きがあります。
1993年、フィンランドの元クロスカントリースキー世界チャンピオンの選手が、このEPO受容体遺伝子に変異を持つことが分かりました。
彼の体内ではこの変異によって多血症が起こったそうです。
そうして通常の人より赤血球が多くなり酸素をたくさん運搬しやすくなった結果、持久的能力を向上させる一因になったと考えられています。

また、他にも動脈の収縮に関連する酵素に関わる「ACE遺伝子」や、筋肉の動かし方に関わる「ACTN3遺伝子」といったものも発見されいます。
こういった身体的能力に影響する遺伝子を持つ人の割合は、トップアスリートの中で比較的高いことが多いのだそうです。

ただし、これらのことから分かることは「運動神経の良い親から、運動神経の良い子が生まれる」とか、「子供の運動音痴は遺伝が原因」といったことではありません。
身体的能力は遺伝によるものもある、ということなのです。
つまり、子供の運動音痴は遺伝によるものだとは言い切れないというわけなのです。

<参考:https://www.jpnsport.go.jp/jiss/column/saizensen/saizensen_07/tabid/449/Default.aspx>

子供の運動音痴の原因は?

「でも、やっぱりうちの子は運動が苦手で…」なんていう親御さんもいるかと思います。
ここからは筆者の経験則なのですが、運動音痴の子というのは、「運動の仕方をよくわかっていない」ことがほとんどだと思います。
つまり、一言で言えば「運動に慣れていないだけ」なのです。

例えば、サッカーというスポーツを例にとって考えてみます。
サッカーはボールを蹴るということが基本動作ですが、ひとくちに「蹴る」といっても、足のどこに当てるかでボールの飛び方は変わります。
つま先に当てるのか、足の甲で蹴るのか、くるぶしの内側で蹴るのかなど、それぞれにキックの名称も変わります。
また、膝を軽く曲げる、腕を大きく振る、といった、足以外の動作も必要です。

サッカーをやったことのない子に、いきなりボールを渡して『蹴ってごらん』といっても子供は戸惑います。
まずはお手本を見せて、足のどこにボールを当てるかを教えてあげることが大切なのです。
これはサッカーだけでなく、野球やバスケ、体操や水泳など、全てのスポーツにいえることだと思います。

もちろん、向き不向きもあります。
特に、野球やバレーボールといった動いている球を追うスポーツは動体視力も必要なので、体を動かすことが得意な子だから上手にこなせるとは限らないのです。
また、サッカーや野球が得意な子でも、逆上がりができない子は少なくありません。
これは、鉄棒特有の体重移動や腕の動かし方、足の蹴り上げなどが上手くできないためだと思います。
自分の体重を支えられる腕の力の強さも必要です。

どんなスポーツでも上手にこなせる子、いわゆる「スポーツ万能な子」というのは、体に柔軟性や適度な筋力があって、自分の体の動かし方を良く分かっている子だといえると思います。
その原因を突き詰めていくと、運動に適した筋肉の付き方をしている体や、重過ぎない体重、モチベーションの高さなどがあるようです。
つまり、遺伝で運動神経がいいというよりは、運動が好きでよく体を動かし、何でもやってみようと思えるからさまざまなスポーツにチャレンジしてできるようになっていく、というわけなのです。

子供の運動音痴は兄弟差もある?

トップアスリートの中には、兄弟姉妹で世界大会に出場したり、メダリストになるケースがよく見られます。
もちろん遺伝的な要素もあるかと思いますが、同じ環境で育ち、親が同じように熱心にスポーツをやらせた、という一面も大きいのではないでしょうか。
小さいことから兄弟姉妹で同じスポーツをやってくれれば、周囲もサポートしやすいですしね。

ちなみに、我が家には3人の小学生がいますが、親から見て運動能力はそれぞれ違います。
第一子は運動が好きではないですが、長距離走は苦ではないといいます。
スポーツ大好きな第二子は、瞬発力が高いものの、球技は苦手です。
球技の得意な第三子は、体操系の動きが苦手です。
やっている習い事や外遊びの好き嫌いなどにも左右されるとは思いますが、それぞれの得意な動きは違います。

両親の好きなスポーツと子供たちの好みにも、ズレがあります。
筆者自身はダンスが苦手で、リズムに合わせて動くということが本当に苦手でした。
しかし、我が子がダンスを続けている姿を見ると、「私に似ず、運動が良くできているな~」と手前味噌ながら思うのです。

まとめ

子供の運動音痴は決して遺伝だけに原因があるとはいえないと思います。
もし「うちの子、運動音痴…?」と不安に思うのであれば、丁寧に一人一人を指導してくれるスポーツクラブなどに入会してみてはいかがでしょうか。
もしくは、子供が楽しく自信を持って取り組めそうなスポーツを薦めてあげるのもいいと思います。
得意な動きや好きなスポーツは子供一人一人違うので、その子が上達できるものを伸ばしていくことで運動が少しずつ好きになれるはずです。

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