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子どもの体力を伸ばすために親ができることは?
近年、少子化に加え問題視されているのが“子供の体力の低下”です。
子どもの体力低下によって運動はもちろん、学力、集中力になどにも悪影響を与えると言われています。
お子さんの体力向上のため親御さんにはなにができるのか、今回は子どもの体力低下の原因と改善方法について詳しく探っていきます。
体力低下の原因
①運動不足
スマートフォンや携帯用ゲーム、テレビゲームの普及によって外で遊ぶ機会が減った子供たち。保育園の外遊び、小学校の体育の時間以外は全く運動していないなんて子もいるのではないでしょうか。
②睡眠不足
かつての子どもと現代の子どもの睡眠時間を比べると、現代の子どもの睡眠時間は圧倒的に少なくなっています。
遅い時間にドラマをみたり、ゲームをしているのをみて早く寝るように注意はするけど、結局自分がドラマに夢中になっている間に子どもも夜更かししている。なんてことがありませんか?
③食生活の変化
現代は米離れと言われるほど、欧米の食べ物中心の食生活に変化していますし、ファストフード店やコンビニが身近にあることで食生活の乱れも生じています。
これによって、生活習慣病や肥満のリスクが高まり子どもの体力向上に悪影響を及ぼします。
④遊ぶ時間が少ない
現代は学習塾などに通う子どもがとても多く学力の向上にはつながっていますが、一方で、遊ぶ時間がないという子どもが多いのも事実です。
親御さんに送迎してもらう子も多く、塾までの道も歩いて行かない子が多いです。
親御さんができること
子どもの体力低下には上記のような理由があると考えられます。
そこで、親御さんにはなにができるのか。明日からでもできることを紹介していきます。
ポイント1.食生活に気を付けてあげる
量と栄養バランスに気をつかう
成長期をむかえるお子さんにはバランスの良い食事は欠かせません。
主食・主菜、・副菜・乳製品・果物をバランス良く摂取できるようにサポートしてあげましょう。
さらに、量にも気を配らなければなりません。一般的に子どもに必要なエネルギー量は運動をする子で下の表くらいだと言われています。
6~7歳 | 8~11歳 | 12歳以上 | |
男 子 | 1700kcal | 2000~2500kcal | 2750~3100kcal |
女 子 | 1600kcal | 1800~2300kcal | 2400~2700kcal |
参考:厚生労働省調べ
これだけのエネルギー量を三食で賄うのは難しいというかたは、おやつで補いましょう。
おやつは、おにぎりやバナナなどエネルギー量が多いものがおすすめです。
いくら量が大切といっても肥満になってしまうと元も子もないので食事の摂り過ぎには気を付けましょう。
②子どもに摂らせたい栄養素
子どもにとって必要な栄養素で「これだけ摂っていれば大丈夫!」というものはありません。すべてバランスよく摂取することで子供の成長に繋がるのですが、今回は特に必須な栄養素を紹介していきたいと思います。
必須栄養素
Ⅰ.カルシウム
骨や歯の成長に必要な栄養素で、子どもの成長に特に必要と言われている栄養素です。
カルシウムの必要摂取量(mg/日)
1~2歳 | 3~5歳 | 6~7歳 | 8~9歳 | 10~11歳 | |
男子 | 450 | 600 | 600 | 650 | 700 |
女子 | 400 | 550 | 550 | 750 | 750 |
参考:厚生労働省 日本人の食事摂取基準2015年版
上記くらいの摂取量が必要です。
牛乳200ml当たりカルシウムは約227mg含まれているということなので、牛乳や小魚などを摂取することで必要なカルシウム量はクリアできそうですね。
Ⅱ.タンパク質
タンパク質は筋肉、骨、肌など身体を形成するうえでとても重要な栄養素です。
タンパク質の食事摂取基準(g/日)
1~2歳 | 3~5歳 | 6~7歳 | 8~9歳 | 10~11歳 | |
男子 | 20 | 25 | 35 | 40 | 50 |
女子 | 20 | 25 | 30 | 40 | 50 |
参考:厚生労働省 日本人の食事摂取基準2015年版
実はタンパク質は食事で補おうとすると結構大変で、お肉からと摂取しようとしてもお金がかかりますし、卵から摂ろうとしてもそれなりの量が必要になりますし、アレルギーのお子さんもいます。
そこで、プロテインから摂取するというのも一つの手です。
プロテインはタンパク質含有量がとても多く手軽にタンパク質を摂取することが出来ます。
最近のプロテインは味も品質も、ひと昔前の者とは比べものにならないくらい良くなっているのでおすすめです。
Ⅲ.ビタミン類
ビタミンは種類がたくさんあるのでひとまとめにしますが、なかでもビタミンC・ビタミンD・ビタミンAは重要です。
ビタミンCは、血管や皮膚を守り健康の維持に役立ちます。また、ストレスへの抵抗力も高めてくれます。
ビタミンDは、カルシウムの吸収を手助けしてくれ、骨や歯の形成を支えてくれます。
ビタミンAは、皮膚や目を健康に保ち免疫力を高めてくれます。
ビタミン類は主に野菜から摂れるので、野菜嫌いなお子さんでも食べれるよう調理方法を工夫して、積極的に摂取させてあげたいですね。
ポイント2.子どもが身体を動かせる環境づくり
①外遊びに連れ出す
外に出る機会を設けましょう。中には庭・公園などの広場や施設がないという方がいらっしゃるかもしれませんそんな方は近所を散歩、ジョギングするだけでも効果的だとおもいます。
しかし、無理に連れ出すのは禁物です。強制するのは子どもにとってストレスになるので、逆効果です。
一度お子さんに提案しておいて、気が向いたら外に出るくらいでいいでしょう。
②ボールを使った遊びをする
ボールを使った遊びができるのは公園などスペースがある場所に限られますが、とても効果的だと思います。
ボール遊びは子供にとってとても楽しいものですし、ボールを追いかけるために走ることが多くなるのでとてもおすすめです。
私自身、小さいころからボール遊びが大好きでキャッチボールをしながらサッカーボールを蹴っていました(笑)。そのおかげで、小学生の時のマラソン大会は常に2位以内でした。
ボールを使ったスポーツは体育の授業でもあるので小さいころからボールに慣れておけば、活躍できるかもしれませんね。
まとめ
食事面や運動の面でアドバイスさせていただきましたが、子どもの教育に正解はないと思います。
上にあげたもの以外にも効果的な方法はたくさんあるので、ご自身とお子さんに一番合った方法で、お子さんの体力向上をサポートしてあげてください。
皆さんにとって有益な情報を提供できていれば幸いです。