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メンタルの弱い子の原因は親にある?

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いじめや登校拒否など子どもの問題が増加の一途をたどる現代社会。そんなストレスの多い現代社会に生きる我が子には、心のたくましい子に育って欲しいと願う親も多いのではないでしょうか。

しかし、もしかしたら子どものメンタルの弱さを招いているのは、他でもない私達親だということも!?

モンスターペアレントはなぜ増えた!?

世間をよく騒がせている「モンスターペアレント」。子どもを発表会の主役にさせてほしい、子どもが嫌いな食べ物は給食に出さないでほしい、実際に保育園や小学校で働いている先生は口を揃えて、自己中心的で理不尽な要求をする親が増えたと言います。

その背景には、少子化が進み一人一人の子どもにかける大人の時間が増えたり、子どもへの極端な愛情を持つ親が増えたということが1つの要因として挙げられます。可愛い我が子が苦しむ姿や悲しむ姿を見たくないのはどの親も同じです。

しかし、そこに子どもを「育てる」という親の責任は、きちんと存在しているのでしょうか。

子どもの日々の生活はもちろん、人格や全てのことに過剰に干渉する「過保護」な親が増えていると言われています。

赤ちゃんの頃は、子どもは親がいなくては生きていけない存在でしたが、子どもは少しずつ自分で出来ることを増やし、自分の世界を広げていきます。

子どもが可愛いあまり、いつまでも赤ちゃんのようにお世話をしたがる親は意外に多いものです。無意識に「過保護」という干渉を繰り返し、子どもの育ちを妨げているケースがあります。

例えば、子どもが自分で何かをやろうとしている時に、「これはこうするのよ!」と先回りして手伝ってしまう、子どもに難しそうなことは全て親がしてあげる。これらの場合、子どもはお世話をしてもらっているのではなく、学ぶ機会を奪われていることになります。

我が子はやはり可愛いものです。

しかし、そんな可愛い我が子のためだからこそ、丈夫な体や子どものメンタルをしっかりと育て、自立する力を身につけるサポートをしていかなくてはなりません。親になるということは、可愛がるだけでなく子どもを「育てる」責任を背負うということなのです。

失敗を恐れない!

子どもが何かを上手く出来ない時や失敗した時、あなたはどうしていますか?

ついつい「そうじゃないでしょ!?」と細かくやり方を説明して口を挟んだり、「何で出来ないの?」と感情的に怒ったりすることはありませんか?

私達大人の中には無意識に「失敗は悪いものだ」「失敗はしない方が良い」という思い込みがあります。確かに日々私達は仕事や日常の中で、失敗しないように努力をして失敗を回避できるように行動しています。

しかし、子どもにとっては、実は失敗は悪いことばかりではありません。日々、子どもはスポーツや勉強など様々なことを経験をもとに学んでいます。

「失敗は成功のもと」と言うように、失敗した経験から学ぶことは非常に多いのです。それを大人が「失敗は悪いものだ」と決めつけて、失敗を回避できるように口を出したり、先まわりをして手助けをしてしまうとどうでしょう。

その場合、子どもは失敗しなかったのではなく、実は失敗する経験を奪われているのです。
また子どもが失敗するたびに、大人から細かく指示を出されたり、怒られたりした場合はどうでしょう。

子どもは失敗をやはりダメなものとして捉え、失敗することを恐れるようになります。失敗しないように少し難しそうなことには挑戦しない、誰かが助けてくれるのを待つなど消極的な姿が目立ち、子どものメンタルはこれでは強くなりません。

また、失敗を経験しない子どもはその分、失敗からの立ち直り方を知りません。困難やトラブルに直面しても自分で解決するという強いメンタルを育てる機会を大人が奪っていることになります。

しっかりとした子どものメンタルを育てようと思うのなら、まず私達大人が「失敗はダメだ」という固定観念に囚われず、子どもが失敗する経験を恐れないように暖かく見守る必要があります。

あなたはきちんと子どもを褒めていますか?

子どものメンタルを強くするために忘れてはいけないことが、子どもを「誉める」ということです。誉める子育てが推奨され、「どんどん子どもを誉めてあげましょう」などと聞きますが、あなたは自分の子どもを本当に誉めることが出来ていますか?

子どもは実は大人が思う以上に、大人の言葉や態度に敏感です。大人の嘘を見わける力もあります。「すごいね」「上手ね」という上辺の言葉を繰り返してもそれは決して子どもの心に響きません。

本当に「誉める」というのは概して大変労力のいることです。無理に嘘をついて誉めるのではなく、何がすごいと思ったのかを子どもに伝わるように誉める必要があります。些細なことでも構いません。

「あのパスの後、あの位置まですぐに戻れたのはすごかったね!」など子どもの姿をしっかりと見て出来るだけ具体的に誉めてあげましょう。「見ていてもらえた」という経験はどの子にとっても嬉しいものです。

上辺だけでなくきちんと誉めてもらえた子どもは、それが自信となり自己肯定感を持ったメンタルの強い子どもになります。

まとめ

このように、実は大人が無意識のうちに子どもの育ちの機会を奪っているということがあります。

自分は大丈夫と思っていても、気が付かないうちに過保護になっていたり、きちんと誉めてあげられていなかったりなんてことはないでしょうか。今一度お子さんとの関わりを見つめ直してみる良い機会かもしれません。

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