兄弟や姉妹に習い事をさせる時にまず第一に考えるのが、同じ習い事をさせるか別々のものにするかだと思います。どちらが良いのか悩んでしまいます。
親の負担を考えると同じ習い事をさせると送迎が楽だったり、会費などが割引かれたりしてメリットはあります。
しかし、兄弟姉妹で同じ習い事をさせた場合、本人同士でデメリットはないのでしょうか。
兄弟姉妹の習い事のメリットは
年子や双子など歳が近いとどうしても同じ習い事をさせる傾向にあります。先に兄弟が習っている場所だと、下の子は安心して習い事を始める事ができます。
お兄ちゃんやお姉ちゃんがいるので初めての場所でも不安がなくなり、スムーズ子ども達の中に入ることが出来ます。大きくなったら子ども達だけで習い事通う事ができるようになります。
兄弟で同じ習い事をしていると、家でも時間がある時に一緒に練習する事が出来ます。互いにライバル意識をもち切磋琢磨しながら練習ができます。
年の差があると上の子が下の子にアドバイスをしながら教える事ができますし、年齢が近い場合は、互いを認め合いながら励ましあって習い事に取り組めます。
兄弟姉妹が同じ習い事をしている事で、メリットになることは多いといえます。
同じ習い事のデメリット
兄弟で同じ習い事をする中にはたくさんのメリットがありますが、やはりデメリットもあります。
同じ習い事をしていると親はあまり意識しないようにしていても、子ども同士がプレッシャーに感じる時があるようです。
同じ習い事をさせているという事は、無意識に兄弟を競わせている事になります。親や子ども達は意識していなくても、他の親やなどが心無い言葉をかけてしまう時があります。
兄弟の能力に差があると技術にひらきが出てきてしまいます。年の離れた兄弟姉妹の場合はあまり深刻にはなりませんが、年子などのように年齢が近いとお互いにプレッシャーをかけてしまい、やる気をなくしてしまいます。
子どもにとって比べられるということは、子どものプライドを傷つけてしまって自尊心を低下させてしまいます。
兄弟がやっているからなんとなく始めた習い事は、飽きが早かったり、小さなことが理由で心が折れるのが早い為、始める前にしっかりと子どもの意思を確認しましょう。
違う習い事をさせるメリットは
兄弟姉妹同じ習い事をさせている親もいますが、あえて別々の習い事をさせている親もいます。
同じ習い事をしているとどうしても兄弟でどっちが筋がいいとか、どっちが頑張っているとかの比べ合いの場面がやってきます。
子どもや親が意識しないように気をつけていても、周りが比較するようになり、兄弟姉妹の存在がプレッシャーになってしまう事もあります。
兄弟姉妹はある意味ライバルになってしまうので、そのライバル関係が良く働けばいいのですが、片方がプレッシャーに負けてしまう事があります。
個々の習い事をさせる事の1番のメリットは比較されない事です。
子どもの習い事で、違う習い事をすれば個々の世界が広がり、兄弟や家族に今日あった事や習った事を話すようになります。
兄弟の話を聞いたり発表会や試合の応援をするようになり、兄弟のやっている習い事に興味を持つ子もいます。
1つの習い事ではなく、数多くの習い事に触れる事は可能性を広げる事に繋がるので良い事です。
1人が習い事に行っている間は、ママを1人じめすることが出来るメリットがあります。
1週間に1.2回ゆっくりと1人の子どもと思いっきり向き合う時間が取れるので、子どもの気持ちも落ち着き大人の気持ちも安定します。
思い切り甘えさせたり子どもの話を聞いてあげたり、スキンシップを取る事で、習い事に対しての悩みや思っている事を思い切り聞いてあげるようして、子どものやる気を伸ばしてあげるようにしましょう。
最終的には子どもの気持ちが大事
子どもの習い事を決める時に、無理に上の兄弟姉妹に合わせようと大人が勝手に決めないことです。子どもがその習い事に興味を持っているのか、確かめなければなりません。兄弟姉妹でも同じ習い事に興味を示すとは限りません。
それぞれの子どもの性格に合った習い事をさせる事で、その子を最大限に伸ばしてあげる事ができるようになります。個性を伸ばす事は大切な事です。
それぞれ別々の習い事に興味を持ったら、それぞれやりたい習い事をさせるようにしましょう。送迎などの親の事情も出てくると思いますが、子どもの成長を第一に考えるようにしていきたいです。
家では兄弟姉妹が仲が良いのは素晴らしい事です。
しかし、習い事まで一緒にしてしまうよりは、それぞれの世界を作ってあげた方が成長する場合があります。子どもの性格をよく知るようにしましょう。
幼い頃の習い事は1つに決めないで、複数させる方が良いとされています。運動する事が大好きな子どももいれば、ダンスやピアノなど音楽的な事が大好き子どももいます。
子どもが興味を示したら初めから否定的な事を言わないで、本当にやりたいのか子どもの気持ちを大人は見極めなければなりません。無理やりやらされている習い事は長続きしませんが、自分から進んでやりたいと決めたものは頑張れます。
まとめ
同じ習い事か、別の習い事かどちらが良いのかに答えはありません。子どもの習い事の主役はあくまでも子ども自身だからです。
しかしながら、意外と親が心配するよりも兄弟は同じ習い事を希望してくれることが多いように思います。
送り迎えや、費用の負担に関しての親のメリット、デメリットもありますが、ぜひ兄弟姉妹の個性を伸ばせるような習い事をさせてあげたいものです。