昔は子どもたちが数人集まったら、野球が始まったものですが、場所も人もいなくなった今では、どこかのチームに所属しないと野球をするのは難しくなってしまいました。
ややサッカーに人気は押されぎみですが、元野球少年のお父さんには、子どもとのキャッチボールを夢見ている人も多いのではないでしょうか。
ここでは、習い事として野球を始めるにはどうすればいいのかをみていきましょう。
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野球を習うメリットとは?
野球は、『投げる』『打つ』『走る』という動作を必要とするスポーツです。この3つの動作はどのスポーツにも通用する基本動作なので、野球をやっている子は、他のスポーツも得意な子が多いです。
野球は、基礎体力や運動神経を伸ばすには、向いているスポーツといえます。
また、団体競技ですので、仲間と助け合うこころを育てることができます。
同じチームのメンバーは、一緒に戦う仲間であると同時に、レギュラーを争うライバルでもあります。
野球は、レギュラーと補欠の違いがはっきりとしているスポーツなので、学校ではあまり経験できなくなった競争心も養われます。
野球チームの選び方
では、野球はどこに行けば習えるのでしょうか?
野球には大きく分けて、軟式野球と硬式野球があります。小学生の野球は軟式が多いですが、高校生からは硬式が主流となってくるため、甲子園やプロ野球を目指している子は、初めから硬式を選択することもあります。
また、チームの目指しているものによって、練習回数や保護者の負担も大きく変わってきます。そのため、子どもの意見はもちろん、親の本気度によってもチーム選びは変わってくるのです。
・スポーツ少年団(軟式)
1番多いのは地元の小学校のスポーツ少年団のチームです。少子化でチーム数は減ってきていますが、1校~2校の学校が集まって練習をしています。
学校のグランドで練習をするので、学校帰りにそのまま練習に行ったり、子どもだけで自転車で通うことができます。
1年生~6年生までの子どもが在籍しているので、学校でも縦の関係ができて、低学年の子どもにとっては心強いですね。
ただ、指導者や運営もボランティアでおこなわれているため、お茶当番や配車当番など、保護者の負担は多めになります。
また、多くの保護者が運営にかかわっていくため、保護者同士の上下関係やトラブルがある場合も。
チームの内情はなかなか外からはわかりにくいものですが、チームに知っている人がいるのなら、保護者間のトラブルがないか聞いておきましょう。
・リトルリーグ(硬式)
高校野球やプロ野球が使用しているような、硬いボールを使っています。軟式野球とは組織が違うので、リトルリーグとして別に試合を行っています。
チーム数は多くはありませんが、いろいろな学校の子どもたちが集まるので、地域を超えた友達ができます。
指導者や運営はチームスタッフが行うので、保護者の負担は軽めですが、その分月会費は高めになっています。また、軟式に比べるとチーム数は少なめなので、遠征試合が多くなりがちです。
野球にかかるお金
スポーツ少年団の場合
・入会金 1,000円~3,000円
・月会費 1,000円~2,000円
・グローブ 4,000円~15,000円
・バット 5,000円~45,000円
・スパイク 4,000円~12,000円
・トレーニングシューズ 3,500円~6,000円
・練習着(上下各2枚~3枚) 2,500円~4,000円
・アンダーシャツ(半袖、長袖各2枚~3枚) 1,500円~3,000円
・ベルト 1,500円~3,000円
・アンダーソックス(3足組) 1,200円~1,500円
・帽子 4,000円~6,000円
・ヘルメット 3,000円~5,000円
・ユニフォーム(上下) 12,000円~20,000円
・グランドコート 7,000円~15,000円
野球道具の価格はピンキリですが、最初は安いもので大丈夫です。
シューズはサイズが変わるたびに買い替えが必要になってきます。
『飛ぶバット』として人気の『ビヨンドマックス』は、30,000円~45,000円と高価にもかかわらず、高学年の子の約半数が所有しています。
リトルリーグの場合
・入会金 5,000円~8,000円
・月会費 7,000円~8,000円
・保護者会費 1,000円~3,000円
他に遠征費やバス運営費がかかってきます。
・グローブ 15,000円~30,000円
・バット 20,000円~30,000円
その他の道具は軟式と同様ですが、遠征バッグやジャージなどが必要なチームもあります。
習い事としてはハードな野球
野球はテレビなどで目にする機会も多く、子どもたちもよく知っているので、始めやすいスポーツです。高校野球やプロ野球などを目標に頑張る子どもたちも多いですし、中学、高校の部活動としても人気があります。
でも、野球を始めると、練習や試合で土日はほぼ野球漬けになってしまいますし、毎日の練習もかかせません。特に低学年の場合は、家族でのお出かけなどができなくなるため、よく話し合う必要があります。
また、練習時間も長いのが特徴です。土日が中心になってきますが、練習時間は朝から夕方までというチームがほとんどです。
習い事としてはハードな印象の野球ですが、家族ぐるみで楽しむこともできるスポーツともいえます。
まとめ
野球はチームでおこなうスポーツです。チームに入ると、子どもたちは『習い事』という感覚ではなくなり、『選手』として練習に励むことになります。
長く続けられるように、親もサポートをしてあげましょうね。