子どもの頃についた諦める癖は、大人になってもなかなか直らないものです。くじけない力を身につけるには、やはり小さな頃からの経験や積み重ねが重要です。子どものくじけない力を育てる方法とはどのようなものがあるのでしょう?
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小さな「出来た!」を積み重ねる
くじけない力を育てる上で欠かせないのが「出来た!」という経験。子どもの頃からこの「出来た!」と感じられる経験をたくさん積むことで、自信を育み自己肯定感の強い子どもに育ちます。
自己肯定感の強い子どもは、トラブルや困難に直面しても、自分の力で立ち直ろうとすることができます。
また、「出来た!」という経験が、「今度はもっと難しいことをしてみよう!」と次のステップへの意欲となり向上心を持って新しいことへ取り組むことができます。
子どもが「出来た!」と感じられる経験とは、では具体的にどのようなものがあるでしょう。
例えば、自転車や逆上がり、水泳などスポーツというのは、少し難しいことに挑戦し出来るようになるという経験の繰り返しです。小さな子どもでも「出来た!」とわかりやすく実感できるので、くじけない力を育てるには大変おすすめです。
その他にも、小さなお子さんでしたら日常の中での洋服の着脱や、ハサミで紙を切る、折り紙など手先を使う活動もおすすめです。手先を使う運動も実は子どもの深い集中現象を生み出すので、その分「出来た!」と達成感や充実感を味わうことが出来ます。
失敗を恐れない!
子どもが何かを上手く出来ない時、失敗した時、あなたはどうしますか?「これはこうするのよ!」と細かく指示を出したり、「何で出来ないの?」と思わず感情的になったりしていませんか?
我が子を思えば思うほど、ついつい指示や口を出すことが増えたり、感情的になってしまう気持ちもわかります。しかし失敗する度に怒られたり、細かく指示を出される子どもは、結果として「失敗してはいけない」と萎縮し、失敗を恐れる子どもに育ちます。
しかし、子どもにとって失敗するということは、決して悪いことではありません。昔から「失敗は成功のもと」というように、失敗から学ぶことは非常に多いのです。失敗の中から学び立ち直る経験を、子どもの頃からたくさんさせてあげましょう。
無意識の中に「失敗してはいけない」「失敗は良くない」と思い、子どもが失敗しそうになると先回りして口を出したり、手伝っている親は意外と多いものです。
失敗は悪いことばかりではありません。子どもの失敗する機会をむやみやたらに奪わないようにしましょう。
子どもが選択し決める経験を!
子どもが何かを始める時、それは子どもが決めたことか大人が決めたことかというのは大変重要です。自分の決めたことには、自然と責任が伴います。
自分が決めたことに対しては、大人と同様に子どももより主体的に、モチベーションを持って取り組むことができるのです。
また、このような自分で選ぶ経験を重ねることで、もし失敗したとしても「自分の決めたことだから仕方ない」と失敗を受け入れ、立ち直る強さを身につけることができます。
自分で選ぶということは、自分で考えて行動する「自立」の力を育む第一歩だと言えます。
ただし、子どもに選択させると言っても、何もないところから選ぶというのは、小さな子どもには大変難しいものです。
例えば「何がしたい?」というような聞き方ではなく、「ボール遊びと縄跳びだったらどちらがいい?」というように出来るだけ具体的な選択肢を挙げて質問するようにしましょう。私達親は、子どもに合わせた選択肢を用意してあげることが大切です。
おすすめスポーツ3選!
このようにくじけない力を育てるために大切なことを挙げてきましたが、これらの全てのことを子どもに経験させてあげられるのがスポーツです。丈夫で強い体を作ることはもちろん、困難があっても諦めない強い心を育んでくれます。
ここでは、子どもの強い心を作る上でおすすめの子どもスポーツ3選をご紹介します。
水泳
子どもの習い事に関するアンケートでは、常に上位にランキングする人気の習い事でもある水泳。赤ちゃんや小さなお子さんから中学生や高校生まで、幅広い年齢の子ども達が楽しめる子どもスポーツです。
全身をバランス良く鍛えることが出来るだけでなく、肺を中心に呼吸器系や循環器系の機能も鍛えられます。水中での運動は、体にかかる負荷が少なく成長期の子どもの骨や関節への負担が少ないというメリットもあります。
また、始めは水が怖かった子どもが、徐々に慣れ水中に顔をつけるようになる、バタ足が出来るようになるなど、それぞれのステップで出来るようになる達成感をわかりやすく味わうことが出来る子どもスポーツです。
繰り返し練習して泳げるようになる過程で、諦めない力や努力することを学び、子どもの強い心を育ててくれます。
野球やサッカーなどのチーム競技
特に男の子に人気のある野球やサッカーなど、チームで行う団体競技もおすすめです。
これらの子どもスポーツを通して協調性やコミュニケーション能力、向上心や忍耐力が身につきます。チームで活動する中で切磋琢磨し刺激しあえるような友達ができ、子どもの交友関係もぐっと広がります。
また、集団で過ごす中で、相手を思いやる気持ちや礼儀なども自然と学ぶことができます。野球やサッカーに限らず、バレーボールやバスケットなどこの他にも子どもが楽しめる団体競技はたくさんあります。
自転車やローラースケートなど
もっと気軽に何かを始めたい、子どもとスポーツを楽しみたいという場合は、自転車やローラースケートなどスポーツ遊具を使う子どもスポーツがおすすめです。
子ども用に作られているこれらのスポーツ遊具は、初めは少し難しくても練習を重ねればどの子も比較的短い期間で上達することができます。
子どもが楽しく取り組めるだけでなく、「出来た!」という達成感をわかりやすく味わうことができるのが魅力です。
お子さんの興味や年齢に合わせて、ローラースケートやブレイブボード/リップスティックなど日常に気軽にスポーツを取り入れてみてはいかがでしょうか。
まとめ
子どものくじけない力を育てる方法をいくつか挙げてみましたが、やはり忘れてはいけないのがその子の性格や興味に合わせてあげるということ。
その子が興味を持てる子どもスポーツや活動であればあるほど、その子の強い心を育てる経験は生きてきます。私達親は、子どもが熱中できるもの、好きなことに常に敏感にアンテナを張って子どもの育ちをサポートしてあげる必要があります。