子どもが頑張ってスポーツに取り組んでいる姿を見ると、こちらまで嬉しくなりますよね。「もっと頑張って、上達して欲しい。」そんな気持ちを抱いているのではないでしょうか?もしかしたらその気持ちが子どもにとって大きなプレッシャーになってしまうかもしれません。子どもの中には親の接し方によって、スポーツをやりたくないという気持ちにさせてしまうこともあるのです。
今回は子どもが楽しんでスポーツを取り組む環境を作るために、親がどのように関わっていくと良いのかについて考えていきます。これを読んで、毎日の生活の中に取り入れてみてください。
Contents
子どもにしてはいけない3つの行動
親がスポーツをする子どもに対して気を付けるべきポイントが3つあります。具体例を上げながらポイントをまとめていきます。自分の行動を振り返りながら、考えてみましょう。
自分の考えを押し付けない
子どもがスポーツをしている姿を見て、「上達するにはもっと練習するべき。」「〇〇すればいいのに分からないの?」と思うことがあるかもしれません。この気持ちを胸に止めることをせず、お子さんに伝えていませんか?「〇〇すべき。〇〇しなければ。」という言葉は子どもの思考や動きに制限を与えます。スポーツのスクールや教室に通っている場合は、競技の指導は指導者に任せましょう。指導者の役割がアドバイス、親の役割は子どもを見守ることです。親としてできること、すべきことを見失わないようにしましょう。
結果だけでなく、そこまでの過程を認める
スポーツには勝ち負けがつきものです。その結果だけに目を向けていませんか。子どもは試合や大会までに、練習や努力を積み重ねて当日を迎えています。
「あのミスがなければ試合に勝てたのに。」「なんであの時〇〇ができなかったの?」など、悪いところの指摘ばかりすること。できた・できなかったという「結果思考」で子どもを褒めることは、子どもの自信喪失や「結果さえ出せば何でもやっていい。」という思考を生む可能性があります。
親は「練習していた、〇〇ができるようになっていたね。」「〇〇ができていたけれど、どんな練習をしていたの?」など努力していた過程を褒めることが大切です。子どもは「自分の頑張っているところを知ってくれている。」という承認欲求が生まれ、自信に繋がります。
他の子どもと比較しない
子どもには運動自体や競技ごとに、得意不得意があります。「あの子はできるのに、うちの子はなんでできないのだろう。」と思うことがあると思いますが、それは個性です。他の子どもと比較することは、自分の子どもの個性を否定することです。子どもがスポーツを楽しんでいる姿勢を大切にしましょう。子どもの「やりたい」という気持ちを比較することで、失わせてしまってはもったいないです。
子どもの成長を促す2つの関わり方
子どもと関わる日々の中で気を付けていただきたいポイントが2つあります。2つのポイントに共通しているのは「子ども自身が」という主語が隠れていることです。
子どもに考えさせる
子どもの失敗や上達しない姿を見てもどかしさを感じ、何か言いたくなる気持ちは生まれるものです。しかしそこで、あれこれ思いを伝えることは子どもの判断力や決断力が育つ機会を失わせます。子どもに良かった点や悪かった点などを自分に考える機会を作りましょう。自分で考え、導き出した答えには責任を持って向き合っていきます。
ミスについては、ミスを注意するのではなく「次同じミスをしないために何をすればいいのか。」を考えさせましょう。「次こそはミスをしないようにしよう。」という意識に繋がり、失敗を恐れず、挑戦する心を形成していきます。このサイクルの繰り返しが成長に繋がります。
時には、自分で考えても結論を出すことができず悩んでいる時もあるかもしれません。そんな時は、子どもの言葉に耳を傾けましょう。子どもは言葉で気持ちを伝えることで、何かしらの答えを見つけ出すかもしれません。
子どもの思いや考え方を尊重することを忘れないでください。
子どもの強みを見つけ、伸ばす
「サッカーのパスが上手い」という言葉1つ取っても、人によって上手なポイントは違います。ある子は「瞬間的に周囲を見渡して、適切な場所にパスを送ることができる。」、またある子は「ドリブルスキルが高く、パスを送ることができる。」のかもしれません。子ども一人一人の強みは異なるのです。親に大切なのは「子どもが持つ強みを把握し、伸ばすこと。」なのです。その強みを見つけ出して、褒めることは子どもの自信になります。子どもは自分の強みを発見したことで、自らその強みを伸ばすために自分には何ができるかを考えるようになるのです。子どもも大人と同じように、自分の強みを必死に探しているのです。
大人の都合や気持ちを押し付けない
子どもは大人の思い通りに動くものではありません。子どもが大切だからこそ、言いたくなることもあると思います。子どものやりたい気持ちや考え方を尊重しましょう。子どもの応援団であり、1番サポートができるのは私たち親なのですから。