「肩が重い。痛い。」「肩が痛いから、腕を上に上げられない。」そんな言葉を発している子どもが増えていることを知っていますか?大人が抱えると思っていた肩こりは、子どもにも広がっているのです。肩こりは、肩の痛みだけでなく、勉強や睡眠などに悪影響を及ぼしています。子どもが肩こりには、さまざまな危険とリスクが潜んでいるのです。
今回は、子どもが肩こりを抱える原因・改善法についてお届けします。子どもが肩こりになっていたらどうしたらいいのか、考えて読み進めてくださいね。
Contents
子どもが肩こりになる原因
大人がなるイメージがある、肩こり。肩こりとは、首から背中の上部に張りや痛み、違和感などをひとくくりにしたものを示します。肩こりによる痛み、腕が上がらないなどの状態は、大人でも辛いものです。大人でも辛い肩こりを、現代の子どもたちが抱えている原因について考えていきます。
学習時間が長い
昔は、学校と家庭のみの勉強時間の子どもが多いものでした。現在は、塾に通う子どもが増えています。長時間同じ姿勢で勉強を続けることで、肩の筋肉を動かす機会がなくなります。そして、肩の筋肉が硬直し、肩こりになってしまうのです。
スマホ、ゲームの普及
自分専用のスマホやゲームを持つ子どもが増えてきました。スマホやゲームの内容が充実し、外に出なくても画面上で楽しい時間を過ごすことができます。スマホやゲームの画面を見る時、頭が前方に下がりがちになります。その姿勢を長時間続けると、首の後ろから背中にかけて筋肉が張ってしまい、血流が悪くなります。それが肩こりの原因となるのです。
ストレス
過度なストレスが肩こりの原因となります。ストレスを感じることで、自律神経が活発に働き、肩の筋肉を緊張状態が続き、肩こりになるのです。常にストレスを抱えた状態が続くと、肩こりが慢性化します。ストレスをため込むことは、心だけでなく肩にも影響を及ぼすのです。
子どもの肩こりを改善する方法
子どもの肩の筋肉は大人と比べると柔らかく、回復力があります。早期に肩こりの改善を図ることで、肩こりの症状を軽減・改善することができますよ。子どもの肩こりを改善する方法をいくつか紹介します。
正しい姿勢を意識させる
肩こりの原因の多くが「姿勢」から起きています。子ども自身に、自分の姿勢が悪いことを気づかせましょう。本人が自覚することで、姿勢を意識するようになります。子どもの姿勢が悪くなっていたら、声掛けすることで正しい姿勢を身に付けていきましょう。突然、正しい姿勢を保つのは難しいので、50分正しい姿勢を保ったら10分休憩し、無理をさせないようにするのがおすすめです。
机と椅子の高さを調節する
子どもの身長に机と椅子の高さが合っていないと、机と目の距離が近くなり目の疲れから、肩こりを引き起こすことがあります。3つのポイントをチェックしてください。
1子どもが肘を軽く曲げた時と机の高さは同じになっているか。
2背もたれは背中にあたって座れているか。
3足の裏は床に着いているか。
子どもの机と椅子を調節することで、肩こりを防ぐ学習環境を作りましょう。
湯船に浸かって、全身を温める
子どもがストレスを抱えている時は、ゆっくり肩まで湯船に浸かるようにしましょう。ぬるま湯(38~40度)の湯船で全身を温めてください。副交感神経が身体をリラックスした状態にしてくれます。学校や塾、習い事で忙しい時こそ、ゆっくり湯船に浸かるよう、子どもに声を掛けましょう。
子どもの肩こり改善は環境から
子どもの肩こりの原因・改善方法についてお話してきました。子どもの肩こりは、現代の環境から生まれているものが多いです。子どもの机や椅子の高さを調節する、姿勢を意識させるなど、保護者の行動1つで改善することができます。
子どもが肩こりを抱えず、毎日を過ごすことができるようサポートをしていきたいですね。